雑記帳(あすなろ)

HOME雑記帳(あすなろ)あすなろ82 虫博士2008夏(過去記事)

あすなろ82 虫博士2008夏(過去記事)

2018年3月17日投稿

 

 

 

2008.08号

 

さて、今年も夏休みのいい季節がやってまいりました。

 

それに先だって、先日は子供が通う幼稚園に、虫に関するウンチクを垂れに行って参りました。

一時間近く話していたのですが、最後まで飽きた様子もなかったので、どうやら成功だったようです。

 

それはいいのですが、翌朝から、幼稚園バスが来てドアが開くと、乗っている園児がみんなして「むしはかせ~」と手を振ってくるようになってしまいました。

そこまでされると、次から何か用事があっても、幼稚園に行きにくくなってしまうでありますよ。

うむむ。

 

ともあれ、そんな原稿をせっかく作ったので、こちらでも披露致します。

実際には、100枚近くの画像と10種ほどの鳴き声の音声データを使いました。

また、用語や表現なども、当日はもっとずっと園児向けでした。

 

* * *

 

「むし」ってなんでしょう?

 

象や犬は、違いますよね。

スズメもメダカも違うと思います。

では、トカゲはどうでしょう?

カエルは?

ザリガニ、カニ、カタツムリ、ムカデ、ダンゴムシ、クモ、クワガタ、イモムシ……

どれとどれが虫でしょうか?

 

(画像を見せながら、トカゲ以下は園児に

「虫と思う人ー」「虫じゃないと思う人ー」

と手を挙げさせてみました。

クワガタ以外は、必ず両者に手が挙がりました)

 

まず、象や犬は、「どうぶつの仲間」です。

スズメはとりの仲間です。

メダカはさかなの仲間です。

 

さて、トカゲは、オトナの人達は「小さい動物」と言うことが多いでしょう。

しかし昔は「虫」とされていました。

ですから、虫と言っても虫じゃないと言っても、どちらも正解です。

(トカゲは漢字で「蜥蜴」→虫偏です)

 

以下、ザリガニも同じです。

虫でも虫じゃなくても正解です。

ザリガニとカニは同じ仲間ですね。

(蟹、蝦も「虫」ですね)

 

カタツムリは貝の仲間です。

仲間にナメクジがありますが、あれは貝殻の無くなった貝です。

種類によっては、カラが少し残ったナメクジ(コウラナメクジ)もあります。

また、貝とイカやタコは同じ仲間(軟体動物)です。

 

ムカデは、ゲジなどと共に「足の多い虫」の仲間です。

ダンゴムシは、エビの仲間です。

ヨコエビというエビがいまして、それに近い仲間です。

クモは、サソリと同じ仲間です。

 

 

そしてクワガタやイモムシは、昆虫の仲間です。

幼虫では足の多い(蝶の幼虫など)少ない(ハチの幼虫は無足)もありますが、親では足が六本であることが、まあわかりやすい特徴でしょう。

今日は、昆虫の話をします。

 

まず、カブトムシ、クワガタ、テントウムシ、カミキリ、ホタル、タマムシ、ゲンゴロウ……。

これらは、こうちゅう(甲虫)という、同じ仲間です。

 

次に、ハエ、カ、ガガンボ、ハナアブ……。

こちらも同じ仲間です。

ハナアブはハチに似ていますが、頭をよく見るとハエと同じ形をしています。

ハチにそっくりな模様でいることで、敵から身を守っています。

 

 

モンシロチョウ、アゲハチョウ、シジミチョウは、みんな蝶の仲間です。

また、蛾も蝶と同じ仲間です。

蛾といっても、きれいな羽の蛾もいます。

スズメガという、すばやく飛び回るかっこいい蛾もいます。

ミノムシも、ミノガという蛾の幼虫です。

ただし、雄は成虫になると蛾の形になりますが、雌はミノの中で一生を過ごします。

 

スズメバチ、ミツバチ、クマバチは、ハチの仲間です。

アリも、ハチの仲間です。

みんなで集まって巣を作るところはミツバチと同じですし、よく見ると体の形はアシナガバチによく似ています。

ハチのように針はありませんが、ハチの毒と同じようにアリも毒のようなものを出します。

大きいアリを捕まえると、酸っぱい匂い(蟻酸・HCOOH)を出します。

ハチの中には、クモを捕まえる種類もあります。

他に、バッタを捕まえる種類もあります。

 

カメムシは、カメムシの仲間です。

アメンボも、カメムシの仲間です。

アメンボも、捕まえると匂いを出します。

この匂いが飴の匂いだからアメンボと名付けられた、とも言われています。

アメンボは、水に落ちた虫の血(体液)を吸います。

前足は、虫を捕まえるための形をしています。

水に住むカメムシには、タガメという虫もいます。

魚やカエルを捕まえて、血を吸います。

 

セミは、カメムシに近い仲間です。

カメムシもセミも、木の汁を吸っています。

今の季節に鳴いているのは、ニイニイゼミという種類です。

7月の終わり頃まで鳴いています。

このあと登場するアブラゼミより、澄んだ声で鳴きます。

ヒグラシは、朝と夕方にだけ鳴きます。

鳴き声から、カナカナとも呼ばれています。

8月頃からは、アブラゼミ、ミンミンゼミ、ツクツクボウシが鳴きます。

 

バッタ、コオロギ、キリギリスは同じ仲間です。

カマドウマも同じ仲間です。

今の季節は、ヒメギスというのが昼間から鳴いています。

もう少し経つと、キリギリスが鳴き始めます。

やはり昼間に鳴きます。

ケラも、同じ仲間です。

モグラのように、地面の下に住んでいます。

コオロギの仲間ですので、地面の下で鳴きます。

 

 

その他、トンボの仲間があります。

ゴキブリは、カマキリにとても近い仲間です。

少し前までは同じ仲間とされていました。

ナナフシという虫もいます。

ゴキブリ、カマキリ、ナナフシは、バッタに少し近い仲間です。

アリジゴクは、ウスバカゲロウという虫の幼虫です。

成虫はトンボみたいな形ですが、トンボとは違う仲間です。

 

* * *

 

以上、完全に幼児向けに作った流れなのですが、話している途中に何度も、園児の後ろの方から「へえ~」と感心する先生の声が。

 

これ、お前ら向けじゃないぞ(笑)

 

学塾ヴィッセンブルク 朝倉智義