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あすなろ28 日本における世界一(過去記事)

2018年4月27日投稿

 

 

 

2004.02号

 

年が明けました。

大相撲も始まりました。

 

先場所の開幕中は、「大相撲ダイジェスト」のない空しい毎日を過ごしたわけですが、今場所からなんと、それに代わる番組が始まったではないですか。

しかもNHK様自ら。

いやいや、ありがたいことです。

その名も

 

「大相撲 幕内の全取組」

 

……。

 

この、そのまんまの番組名。

素敵すぎます。

ここまでハイセンスな番組名には、なかなか出会えるものではありません。

 

しかし、内容は申し分なし。

 

「大相撲ダイジェスト」は、放送時間が短くなる度にセットをいじって、なんとか見た目で勝負しようとしていましたが、こちらは夕方の中継を編集しただけ。

見たいのは相撲なんだから、これでいいんですよ。

さすがはNHK様、わかってらっしゃいます。

 

ところで、この番組の前に、ニュースが放送されます。

その日も「全取組」を見るべく、前番組のニュースを見ながら、正座して待っていました。

するとニュースの中で、

 

「それでは大相撲初場所、本日○日目の結果です」

 

……は?

 

ちょちちょっとまった!

テレビオフ!

 

 

危なかった。

もうちょっとで楽しみが減るところだった。

勘弁してくれって。

 

NHKちゃん。

お願いですからもうちょっと考えて構成してね。

 

横綱の朝青龍、今場所は余裕があっていい感じです。

その辺は観客にも伝わっているみたいで、「日本一!」なんて声もかかっていました。

モンゴル人の彼としては複雑なところかもしれません。

相撲なんだから、日本一=世界チャンピオンです。

どうせだから、誰か「世界一!」って云わないかなあ。

掛け声のセンスとしてはアレですけど。

 

そういえば、千葉県の小見川あたりを自転車で走っていたら、「世界一の納豆工場」という看板を見ました。

確かにそのとおりなのかもしれませんが、なかなか大胆で素敵です。

 

そこまではアレですが、身近なところにも、結構こんな風に「世界一」のモノってあるんですよ。

あるんですって。

 

例えば、この近辺にもいるオオスズメバチ、あれは実は世界一大きいハチです。

もちろん毒の強さも世界一。

オオスズメバチはほかのハチの巣を襲うことでも知られていますが、他の国にはそんな獰猛な習性を持つハチはいません。

 

大きい昆虫と云えば、沖縄・与那国島他にいるヨナグニサンも、世界一大きいガです。

一般的に、昆虫は南方に行くほど大型化するので、大抵は赤道直下の昆虫が最大です。

従って、この二種は珍しいパターンです。

 

ところで、日本が誇る世界一と云えば、普通は長寿とかロボット技術などが取り上げられます。

他にも世界一長いトンネル(青函トンネル)とか、世界一長い吊り橋(明石大橋)とか。

そういう「メジャーなもの」以外の、意外に思えるような世界一が、思ったよりもあります。

挙げてみましょうか。

 


●鰹節=世界一堅い食品


 

他にも堅い食べ物はあります。

中国の乾鮑(カンパオ=干しアワビ)は、堅くてそのままでは食べられません。

ヨーロッパの干し肉も、そのままではかなりの堅さです。

しかし、機械で圧力をかけて測定すると、圧倒的に鰹節が堅いそうです。

 


乾鮑と干し肉は、一定の圧力がかかるとぐにゃっと曲がってしまいますが、鰹節は一定の力がかかると、ものすごい音を発して『バーン』と割れます。


(東京農大教授・小泉武夫氏の文より)

 

だそうです。

 

鰹節の作り方だけでも一話できちゃうのですが、確実に話が長くなるので割愛します。

(後に書きました→あすなろ91

 


●打ち上げ花火=世界一華麗


 

打ち上げ花火自体は、確かに他の国にもあります。

あるにはあるのですが、ショボいんです。

色も大きさも。あんな華やかな色の、あんな大玉が、あんなきれいに丸く揚がるのは、日本だけです。

 

違いは、打ち上げる玉の構造にあります。

 

日本の花火玉は、球形をしています。

その中には、「星」と呼ばれる小さな球状火薬が並べられています。

そしてさらに、この「星」の中も、ちがった色の出る火薬が層になっています。

「星」が、中央の割り火薬の爆発力で四方八方にとばされ、光の色を変えながら丸く咲くので、あんな綺麗な花火になります。

 

これに対し、外国の花火玉は円筒型です。

中に入っている火薬も、凝った色を演出しようとしていないので単調です。

もちろん変化に乏しく、また丸く広がらないので立体感に欠けます。

日本の花火玉は世界で認められ、現在80余りの国に輸出されています。

 

毎年10に、土浦で全国花火競技会が開催されています。

あれはまさに、世界一の大会ということになります。

 


●積雪=世界一雪の深い国


 

世界一の積雪量は、日本で観測されています。

これ、知らない人も多いと思います。

私も最近まで知りませんでした。

 

現在、最深積雪の世界記録は、滋賀県伊吹山の11m82cmです。

1927年2月14日に観測されました。

二位はカリフォルニア州の11m53cmです。

 

実は、日本という国は、世界的にも有数の豪雪国です。

この頃になると、新潟で「一晩で1メートル」なんてニュースが流れてくる頃ですが、こういう国はそうありません。

 

雪の量は、気温だけでは決まりません。

日本国内でも、北海道の方が寒いのに、新潟の方が雪が多いですよね。

これには地理的な理由があります。

 

まず、雪が降るには、空気中に水蒸気が多く含まれている必要があります。

そういう空気が山に沿って上昇して、気温が下がると、空気中に含まれることのできる水蒸気の量(飽和水蒸気量)が減って、あふれた分が雪(気温が高いときは雨)になります。

 

空気は、海や大きい湖の上通過すると、多くの水蒸気を取り入れることができます。

水を含んだ直後に山があれば、雪を多量にふらせることができます。

 

そういった条件を満たす風が吹くのは、日本では北陸地方にあたるわけです。

(大陸→日本海→日本アルプス)

他にも、アメリカのカリフォルニアや、スカンジナビア半島などが、同様の理由で豪雪地帯となっています。

 

ただ、同じような気候でも、日本の北陸ほど、多くの人が高密度で住んでいるところはありません。

さらに、重い雪質まで考え合わせると、北陸は世界一の豪雪地帯とも云えるでしょう。

 

学塾ヴィッセンブルク 朝倉智義