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あすなろ214 バナナ

2019年12月12日投稿

 
 
 
2019.08号
 
バナナってのは吊して保管するのが一番だと聞いた事はありましたが、「バナナハンガー」がこんなにヒットするとは思ってもいませんでした。
 



 
バナナです。
 
私は個人的に、バナナは果物としてはある意味最強の存在だと考えています。
 


・ 安い
・ 栄養価が極めて高い
・ くせがない・嫌いという声を聞かない
・ 手で剥ける・道具が要らない
・ 幼児から老人まで食べられる
・ 栽培が容易(だから安い)


 
ね? 最強だと思いません?
 
唯一、欠点を上げるとすれば、日持ちしないことでしょうか。
 
熱帯でしか栽培できない、という点も、難点といえば難点かもしれません。 
しかし植物というのは、ある程度はそういう面があるものですし、その程度でしたら品種改良で改善されることも多々ありますので、特に問題と考えておりません。
 
また、バナナという果物を、もう少し広義に「作物」としてとらえると、
 


・ 主食になる


 
という一面も持っています。
 
東アフリカから中央アフリカにかけては、バナナを主食としている地域がそこそこあるようです。
といっても、果物のバナナとは別の品種です。
 
主食用のバナナは、ウィキペディアくんには「料理用バナナ」と書かれていましたが、一般的にはplantainプランテンとかプランテインとか呼ばれているようです。
まだ緑色で未熟の状態の実を、刃物で皮を剥いて調理すると、イモのように食べられるのだとか。
 
しかし見ると、バナナそのままの形が焼かれたり揚げられたりしていて、果物バナナの味しか知らない身としては、こんなん食えるんかいな、という感じがします。
 


揚げ物

 
焼き物
下はチーズ乗せ


 
ただしここで、plantain dishと検索すると、普通に料理の写真がずらっと出てきて、普通に美味しそうなんですよね。
不思議。
 



 

さて、先にも少し書きましたとおり、バナナは熱帯の植物です。
日本ではほとんど栽培されておりません。
実際、日本で売られているバナナは、フィリピン産・台湾産・エクアドル産あたりがほとんどだと思います。


・ただし、沖縄産もあるそうです。
・また2017年からは岡山産の「もんげーバナナ」が販売されているそうです。


しかし植物の分類的には、バナナはバショウの仲間なのです。
バショウと言えば、松尾芭蕉のあの芭蕉です。江戸時代の俳人です。
 
彼は門下生に贈られた芭蕉にちなんで、自らの俳号を芭蕉としています。
その後、庵に植えた芭蕉がよく茂ったので、住居も芭蕉庵と名付けています。
 


バショウ

 
松尾芭蕉


 

また、芭蕉といえば、西遊記に「芭蕉扇」が出てきますよね。
孫悟空は、燃える山(火焔山)の火を消すために、牛魔王の妻の羅刹女の所に、強風を起こす芭蕉扇を借りに行くのですが、その後は簡単にはいかずにバトルになってしまうという話です。
 
そのあたりの話を思えば、バナナもそんなに日本から縁遠い植物でもないような気がしてきます。
 
あともう一つ、バナナといえば「皮を踏んで転ぶ」というお約束がありますが、これは1900年代から世界的に知られるコメディなのだそうです。
あのキートン、チャップリン、ロイドの三人も、全員がやっているそうです。
 
また、これについて真面目に考えて、なぜバナナの皮はすべるのかという研究をした日本人科学者は、2014年にイグノーベル賞(ノーベル賞のパロディ)を受賞しています。
 
資料を付けますので、お暇な方はどうぞ。
(pdfデータのダウンロードページです)
バナナの皮の科学

 
学塾ヴィッセンブルク 朝倉智義