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HOME【雑記帳(あすなろ)】
「あすなろ」は、毎月の月謝袋に入れているエッセーです。
生徒にとって、いつかどこかで役に立つかもしれない知識になればいいなあ、と思いながら書いています。
対象は中学生/小学校高学年くらいから大人までを想定しています。
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2020.06号 前回の続きです。 カルデラのお話です。 小中学校の理社のレベルでは、カルデラと言えば阿蘇で、その規模は世界有数だなんて書いてあると思います。 多分。 確かに、以前はそういう認識だったらしいのですが、今では日本一ですらないようです。 とはいっても、「カルデラ作りでギネスにチャレンジ」という町おこしイ...
2020.04号 先日、どこかの授業中にカルデラの話をしました。 確か新小5の文系(社会)の時だったと思いますが、中学生の社会の解説だったかもしれません。 『鬼界カルデラという巨大なカルデラが海の中にあって、こいつが大噴火したときは、当時九州南部に住んでいた人たちが全滅した』 ……という話ですが、覚えている方はいま...
2020.03号 「鐙」のお話です。 まず、読めます? 高校生は読めてもいいとは思うのですが、読めない人も多いかもしれません。 「あぶみ」という字です。 あぶみというのは、バグの名前ですね。 ……ウソです”馬具”です。 古典では、平家物語あたりに登場してもいいとは思うのですが、あんまり見たことがありま...
2020.02号 今回もまた擬態の話です。すみません。 これまでのお話 その1→擬態-1 カモフラージュ その2→擬態-2 特殊なカモフラージュ 前回は脱線しまくっていましたが、戻します。 擬態には大きく分けて「周囲に紛れる」と「別の動物に化ける」の2種類があるのですが、今回は後者の方です。 ハチのよう...
2016.11号 「蜘蛛の子を散らすよう」という言葉があります。 「散り散りになって逃げる様子」を表す言葉です。 しかしここで、なぜクモなのか、何をモチーフにした言葉なのか、そのあたりって案外知られていないらしいんですね。 最近、そんなことに気付きましたので、ちょっと書いてみます。 クモは、ほとんどの種類で、卵をまとめて卵嚢(ら...
2016.03号 少し前のこと、この場でちらし寿司のお話をしたことがあります。 (2015.06:No.164) その回は「俺の食いたいちらし寿司が売ってないぞギャー」という内容だったのですが、同じような代物はまだ他にもあります。 例えば、おでんとかおでんとか。 おでんで画像検索すると、ウィキを初めとしてこんなのが...
2020.01号 擬態とかカモフラージュとかの話の続きです。 これまでのお話→擬態-1 カモフラージュ 前回はカモフラージュの例として、主に周囲に紛れる話をしていたのですが、別に景色に溶け込む必要は無い、という開き直ったカモフラージュもあります。 例えば、シマウマの縞模様です。 シマウマは、遠くで多数の...
2019.12号 きっかけは、何かの漫画だったかと思います。 「人間に擬態して人間社会に生きる異生物」という、まあ最近ではすっかりありがちになってしまった設定の話を読んでいて、そういえば、そういう擬態って実際にもあるのかなあ、なんて思ったわけです。 ただ、その前にちょっと、擬態という言葉の定義から確認したいんですよ...
2017.05号 いつだったか、授業で室町時代の話をしたときに、 「一休さんもこの時代」 と言ったら 「は? 誰それ」 というような反応が返ってきたことがあります。 あれは中3だったかな。 昔はですね、「一休さん」というアニメが、もう延々と放映されていたんですよ。 いつものウィキペディア様によりますと、1975年から1982年ま...
2010.12号 このあすなろ通信では、これまで、かなり色々なジャンルの話を書いてきました。 しかし、それでもまだ、敢えて手を出していないネタはあります。 例えば機械工学とか。 いや、だって、燃焼室のS/V比とかアームの動く瞬間中心の話とかをしたって面白くないですよね。 ぼくは面白いのですが。 まあ、そんなわけで今...
2019.11号 先月、健康診断に行ってきました。 その中で、腹囲を測定したのですが、測定したオネーサンが記録を書こうとして、 「すみませんもう1回測っていいですか」 と再測定。 そして記録を書きながら、 「朝倉さん、お腹、どうかしました?」 と。 なんだそりゃと思って聞くと、一年前の腹囲は72センチだったのが、今...
2020年度茨城県立中等教育学校適性検査の、大問1(1)の解説記事です。 (生徒の使った問題用紙をそのままコピーしています) 私が思いついた解法は3つです。 1.立体の面の構成を読み取って計算する (多分これが正攻法) 図を見ると、正六角形を構成する辺は、3本が隣の六角形と接して...
2019.10号 「着ぐるみ」という言葉があります。 それに対して、 「『着ぐるみ』ではない。正しくは『ぬいぐるみ』である」 という話が以前からあったのですが、あれってそういえばどうなったんだろうと、最近ふと思い出しました。 ぬいぐるみと言えば、今では一般的にはテディベアのような、主に動物をかたどった人形で、綿など...
2019.09号 そろそろ見慣れてきた、今度の東京オリンピックのエンブレムのお話です。 エンブレムについては、最初の「選考」の時に色々とケチがついたのはご存じの通りです。 そんないきさつを見ていましたから、今回のデザインが選ばれたときも 「一番つまんねえやつかよ」 「ABCDのうちのAってことは、最...
2019.08号 バナナってのは吊して保管するのが一番だと聞いた事はありましたが、「バナナハンガー」がこんなにヒットするとは思ってもいませんでした。 バナナです。 私は個人的に、バナナは果物としてはある意味最強の存在だと考えています。 ・ 安い ・ 栄養価が極めて高い...
2019.07号 前回(あすなろ212)の続きを書きます。 まずは、前回のおさらいから。 ・ 中3英語の教科書にある 「ヨーロッパからアメリカ経由で伝わり、倉敷で独自の進化を遂げたデニム」 という記述が、ウソっぽい気がして調査開始。 ・ 朝倉「デニムってのは染料のことだろ」 →残念。本当は織物の...
2019.06号 中学三年の英語の教科書に、こんな一節がありました。 (前略)2013年には、デニム発祥の地フランスで、倉敷のデニム製品の展示会が行われました。 ヨーロッパからアメリカ経由で伝わり、倉敷で独自の進化を遂げたデニムが、来場者にその高い品質と技術を示しました。 ……そうだっけ? ...
2016.12号 インターネットでは有名な話、というものがあります。 中学校の教科書が今年度から改訂されているのですが、そんな中学二年の英語の教科書を見ていたら、そういう話が掲載されていることに気付きました。 話は、日本とトルコの友好の話です。 イランイラク戦争のトルコによる邦人救出劇から始まって...
2017.10号 秋です。秋の七草は言えますか? 最近、塾生に配った下敷きにも書いておきましたが、こんな感じです。 オミナエシ ススキ キキョウ ナデシコ フジバカマ クズ ハギ それぞれの頭を取って、「お好きな服は」と覚えます。 春の七草の方は覚えている方も多いようですが、 「セリ・ナズナ ゴギョウ・ハコベラ ホトケノザ スズナ・スズシロ これぞ七草」 と、...
2019.05号 ※ 今回は、くっそ長いです。 昆虫を研究するために大学に行った朝倉です。 大学では念願の「昆虫学」の研究室に入ったわけですが、 その研究室の専門分野は、厳密には「昆虫の系統分類」でした。 またそのために、 「節足動物の胚発生(幼虫が孵るまでの卵内部の変化)」 の観察を主な手法としているところでした。 ...